ITサービスといえば昔は「安さの象徴」みたいなところがあったけど、いつの間にか決して安い金額では提供されていなくて、かなり高くなってきている。これが、IT業界がそれなりに潤っている理由なのかと思った。
例えば、携帯電話の通信料って昔はすごく安かったけど、今はかなり高くなっている。(最も白黒液晶のガラケーとiPhoneじゃ使えるレベルに雲泥の差があるけど)
これは、ITの普及期には一人でも多くの人にサービスを使ってもらうために拡大を優先させたこと。そして、「ITのような無形のものにお金を払うなんてありえない」という考えが根付いていたので、安くする(もしくは無料化する)必要があったこと。
最初は料金を徹底的に下げて普及させ、ITが社会のインフラになったら料金を引き上げる。やり方としてはまっとうだけど。
今度は逆に、「無形のものだからこそいくらでも価値を上げられる」のが怖いところ。
昔は「無形のものにお金を払うなんて…」と考える人が多数だったのに、その障壁が一旦崩れると、無形資産であるがゆえに価値さえ見いだせればいくらでもお金を払うようになる。そして、ITサービスって全部コピーの世界だから、商品原価は変わらなくていくらでも製造できる。(スマホゲームのアイテム販売や有料サロン、情報商材など)
最近はどう考えても「ITサービス = 無料もしくは格安」という流れが薄れてきて「情報やサービスに値付けして有料で売る」という流れが出てきていることを考えると、これからますますIT業界は潤うし、ITサービスに対する料金は上がっていくんだろう。
とはいっても、従来からあるサービスに比べればIT化した時のコスト効果は計り知れないほど大きいんだけど。